床矯正のトラブルと注意点について | 矯正歯科コラム

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歯科コラム

床矯正のトラブルと注意点について

床矯正は取り外し可能な矯正装置です。歯列を拡大する矯正方法の一つで、ほかの矯正方法と比較して負担は少ないですが、効果に個人差がでやすい治療法といえます。事前に床矯正に関する注意点を知り、矯正治療で起こりうるトラブルを回避しましょう。

本コラムでは床矯正を検討している方へ向け、トラブルと注意点を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

床矯正とは?知っておきたい5つのトラブル

床矯正とは、顎を広げる装置を装着して、歯が並ぶスペースを確保する矯正方法です。床矯正は顎の骨が柔らかい5〜7歳の頃に始めるのが望ましいといわれています。なぜなら、永久歯が生え揃う10歳頃には顎の骨が80%近く完成に近づき、顎の拡大が難しくなるからです。床矯正にかかる費用は約10~40万円で、そのほかにカウンセリングや検査料、装置費用の支払いが別途必要です。また、治療期間は1〜2年で顎の発達状態によって変動します。

床矯正を検討するにあたり、どのようなトラブルが起こる可能性があるのか把握できれば、ほかの矯正治療との比較もできるでしょう。床矯正による主なトラブルの事例は以下のとおりです。

  • ・長期間つけているのによくならない
  • ・治療後、元の状態より歯並びが悪くなった
  • ・奥歯の噛み合わせが悪くなった
  • ・前歯が前方に傾斜するようになった
  • ・抜歯が必要になった

このようなトラブルは、歯科医師の説明が不十分、経験が少ないなどの要因で発生します。当院の小児矯正は、お子様の成長に合わせて「一期治療」と「二期治療」の段階にわけて行います。お子様の歯並びに不安のある親御様は、ぜひ当院へご相談ください。

床矯正を受けるうえでの注意点を理解し早期治療を

床矯正での治療を検討する際は、「歯並びは簡単によくなる」「抜歯の必要はない」などの説明に注意が必要です。顎の発達状態によって、矯正が終わるまでに時間がかかったり、抜歯が必要になったりする場合があります。

矯正治療の開始時期や必要性は、治療を受ける方によって変わります。大人になってからでも矯正治療を始められますが、成長期を利用した床矯正は子どものうちにしかできない治療です。矯正治療を行えば滑舌の改善のほか、骨格や顔面バランスの改善、虫歯リスクの軽減につながります。

治療のリスクやメリット・デメリットなど、しっかりと歯科医師へ相談し、お子様の歯列に適した治療方法を選びましょう。

Q.1 床矯正を失敗しないためにはどうすればいい?
A.1 床矯正にトラブルが起きるのは、経験不足の歯科医師が床矯正を行うためだといわれています。一人ひとりに合った治療ができる実績のある認定医へ相談しましょう。
Q.2 床矯正を勧められたら、治療を開始しても大丈夫?
A.2 「検査や検査結果をもとにしたカウンセリングがない」・「検査前に装置が決められていて選択肢がない」「床装置やマウスピースしか勧められない」。このような場合は注意が必要です。床矯正を行う際は、診断結果に基づき、どの装置を使用するのか、どれくらいの期間を要するかなど説明を受けるのが大切です。すぐに治療を開始せず、しっかりと治療方法を聞きましょう。
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