マウスピース矯正の失敗と対処法

「マウスピース矯正で起こりうる失敗はどんなもの？」「失敗したかもしれない」と感じたとき、どのような対処をすべきか。矯正を開始する前に知っておきたい方もいらっしゃるでしょう。

本コラムでは、マウスピース矯正で失敗したときの対処法を解説しています。どのようなケースで失敗が起きるのか知りたい方は、ぜひご参考にしてください。

マウスピース矯正で失敗する可能性とは？

マウスピース矯正では、歯並びが思った通りではない、口臭があるといった失敗が起きる可能性があります。想定していた結果が得られないとき「失敗」したと感じる方が多いようです。マウスピース矯正で歯並びを整える方法は複数ありますが、ここでは2つの方法をご紹介します。

まず1つ目は、歯を並べる隙間を作るために、歯を全体的に前へ出す方法です。歯を前方に移動させる際、移動の度合いや速さが異なることがあります。これは特にマウスピース矯正において注意が必要で、予定通りの歯の動きが見られないと、期待される結果が得られないことがあります。

2つ目は、歯列をきれいに整えるため、抜歯で隙間を作る方法です。歯を抜くことによって生じる隙間を管理するのは難しい作業です。マウスピース矯正では、この隙間を適切にコントロールし、ほかの歯に影響を及ぼさないように気をつけなくてはなりません。

いずれの治療もマウスピース矯正では適切な対応が求められます。歯科医師の技量によっては、歯列の仕上がりに差がでる可能性もあります。矯正治療中に違和感や疑問点があった場合には、すぐに歯科医師に相談してください。コミュニケーションを適時取ることにより、失敗するリスクを低減できます。

失敗したときの対処法とリカバリーする方法を紹介

まず、重要なのは、感じている問題を担当の矯正歯科医師に相談することです。具体的な懸念や変化について詳細に説明し、現在の状況を正確に把握してもらいます。リカバリー方法としては、矯正治療の進行状況を再評価し、計画と実際の結果を比較します。再診では、X線写真や口腔内の写真、デジタルスキャンなどを用いて判断を行います。

また状況によっては、セカンドオピニオンを求めることも一つの選択肢です。別の専門家からアドバイスを得ることで、治療計画を見直す新たな視点が得られることもあります。どんな矯正治療も、患者さまが受け身にならないことが大切です。歯科医師とコミュニケーションを取り、患者さまにとって最適な対応策を見つけることが、治療を成功に導くポイントだといえるでしょう。

Q1：マウスピース矯正しても出っ歯になる？
A1：マウスピースが適切に装着できていなかったり、治療計画やアライナーが不適切だったりすると出っ歯になる可能性があります。また、矯正する歯が移動するスペースを確保できずに治療をすると、歯が押し出されてしまう場合があります。
Q2：マウスピース矯正で失敗してもリカバリーできる？
A2：失敗する可能性は低いでしょう。なぜなら定期的な通院で、歯の動きを確認するからです。定期的な通院を怠ったり、マウスピースを決められた時間装着しなかったりした場合は、想定通りに歯が動かず、失敗したと感じる可能性はあります。