マウスピース矯正の流れとアフターケアの重要性
マウスピース矯正は、見た目が目立たない、痛みが少ない、自分で脱着できるなど、ほかの矯正器具とは違うメリットが多くあります。本コラムでは、マウスピース矯正の流れとアフターケアの重要性について解説します。マウスピース矯正を検討している方は、ぜひご参考にしてください。
マウスピース矯正の流れ
矯正を検討するうえで、治療の流れを知ることは大切なことです。下記では、マウスピース矯正の治療の流れをご説明します。
1.カウンセリング
カウンセリングで現時点のご自身の歯並びや噛み合わせの状態を確認し、歯科矯正についての理解を深めます。この時点で、疑問点や不安に感じていることは相談して解消しましょう。
2.精密検査
カウンセリング後、治療開始が決定したら精密検査に進みます。精密検査では、レントゲン撮影や口腔内写真、模型の採得・作製にて治療前の状態を正確に把握します。
3.治療計画をたてる
精密検査の結果を元に治療計画をたてていきます。治療計画の説明と併せて、治療期間や費用についても説明する流れとなります。
4.マウスピースの作製と受領
マウスピースを受け取ったら、装着時間を守り毎日装着します。歯の動きに合わせて新しいマウスピースに交換しながら治療を進めていきましょう。
5.定期健診・アフターケア
歯を動かす治療を終えてからも定期健診を受診しアフターケアを行います。アフターケアはきれいに整った歯が元に戻ることを防ぐために非常に重要です。
マウスピース矯正で大切なアフターケアについて
きれいな歯並びを定着させるためには、矯正治療が終わったあとのアフターケアが非常に大切です。矯正治療を終えたばかりの歯は、まだしっかりと安定しておらず、元の歯並びに戻ろうとする力が働きます。元の歯の位置に戻ろうとする状態は「後戻り」と呼ばれており、以下のような方法で防ぐことができます。
・リテーナーを装着する
・後戻りを促す癖を治す
歯を動かす治療が終わったあとは、歯並びを安定させるためにリテーナーという保定装置を装着し、保定期間に入ります。リテーナーは、マウスピース矯正と同様に装着時間が決められており、それをしっかりと守ることが重要です。また、後戻りを促す癖がある場合、意識して治していくことが大切です。例えば、頬杖や横向き寝、うつぶせ寝といった習慣がある方、唇を巻き込んだり、舌で歯を押す癖がある方は後戻りを促すため注意しましょう。
もしアフターケアについて疑問や不安のある方は、放置せず歯科医師に相談することが大切です。
Q1:リテーナーの装着期間はどのくらいですか?
A1:歯の後戻りを防ぐため、2年間はリテーナーを装着する必要があります。矯正の内容にもよるので、マウスピース矯正を行った歯科医院での定期健診をしっかりと受け、指示に従いましょう。
Q2:リテーナーを1日つけ忘れたらどうなりますか?
A2:リテーナーを1日付け忘れるだけでも、歯並びに影響が出る可能性があります。装着時に痛みが出たり、リテーナーを装着できなくなる場合もあります。場合によっては、リテーナーの作り直しを余儀なくされる可能性があるため、決められた装着時間を守りましょう。