マウスピース矯正の効果と実例
マウスピース矯正は、目立ちにくく痛みも少ない矯正方法として注目を集めています。しかし、歯列矯正の効果が本当にあるのか疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、マウスピース矯正の効果について取り上げています。マウスピース矯正の実例や、改善効果についても紹介していますので、ぜひご参考にしてください。
マウスピース矯正では効果が出にくい症例も
マウスピース矯正は、矯正終了までの道筋がしっかりと順序立てて決められており、とても効率的な矯正方法です。出っ歯や八重歯などの不正咬合であれば、多くの症例で適応可能です。しかし、奥歯から1本ずつ緻密に動かすような難しい歯並びの矯正は効果が出にくい症例です。こうしたマウスピース矯正に不向きな症例の場合でも、ほかの矯正器具を併用することでカバーできるため、治療ができないわけではありません。
上記症例は一例ですが、マウスピース矯正は苦手とする症例があるのは事実です。しかし、矯正していることがわかりにくい点や、痛みや違和感が少ないといったメリットから、マウスピース矯正を選択される方は多くいらっしゃいます。
マウスピース矯正の改善効果を実例で紹介
マウスピース矯正のパイオニアである「インビザライン」や、世界65ヶ国に流通する「アソアライナー」で報告された実例を紹介します。
・奥歯を後方に移動させ、歯を抜かずに出っ歯を改善
・でこぼこになっている前歯(叢生)の歯列と前突となっている口元の改善
上記はいずれも非抜歯にて治療を行っています。できる限り抜歯せずに矯正治療を行いますが、適切に歯列を整えるためには抜歯が必要なケースもあります。インビザラインは、4種類あるマウスピース矯正のパッケージで多くの症例に対応できる製品です。一方のクリアラインは、前歯上下6本の部分矯正に特化しているため、受け口の治療に用いられることはありませんが、出っ歯や叢生など軽度の症例に対して改善実績があります。
このように、マウスピース矯正にはさまざまな製品があり、それぞれ特徴や適応症例、価格に違いがあります。また実例があっても症例は一人ひとり異なり、マウスピース矯正とワイヤー矯正を併用する場合や、ワイヤー矯正のみが望ましい症例もあるのです。マウスピース矯正は歯科医師の技量が結果に影響を及ぼすといっても過言ではありません。歯列矯正を行う際は、過去の実績などを参考にして、治療を受ける歯科医院を決定しましょう。
Q1:前歯の出っ歯をマウスピース矯正で治療できますか?
A1:軽度の出っ歯であれば、マウスピース矯正での治療が可能です。マウスピース矯正の取扱いがある矯正専門医院にご相談ください。
Q2:マウスピースは1日何時間装着する必要がありますか?
A2:製品によって異なりますが、矯正効果を得るためには20時間以上の装着が必要です。