マウスピース矯正とは?
矯正歯科治療の一つである「マウスピース矯正」は、目立たず手軽にできる矯正治療として注目されています。矯正治療をしていることに気づかれにくいマウスピース矯正に興味がある方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、マウスピース矯正について解説します。メリット・デメリットや、適応できないケースについてもまとめているので、ぜひご参考にしてください。
マウスピース矯正とは|透明で脱着できる矯正装置
マウスピース矯正で使用するマウスピースは、透明の薄いプラスチック素材でできており、歯に密着させて使用します。マウスピース矯正最大のメリットは、透明の素材で目立ちにくい点です。装着していても周りの人に気づかれにくく、矯正していることをあまり知られたくない方に向いています。また脱着が簡単にできるため、歯磨きがしやすく、口腔内を清潔に保つことができます。
一方、デメリットとして、装着時は飲食不可である点や、脱着の手軽さから自己管理力が問われる点が挙げられます。マウスピースを装着しているあいだ、水を飲むのは問題ありませんが、お茶やコーヒーは着色汚れの原因となるため避けなければなりません。さらに「飲み物を飲むタイミングで外したけれど、もう少しで食事の時間だからこのままでいよう」と外す時間が長くなると、治療計画に悪影響を及ぼします。治療を始めたばかりの時期は、マウスピースの装着時間の管理を特に気を付ける必要があります。
マウスピース矯正ができない?|重度の矯正は苦手
手軽に使用でき、見た目にも目立ちにくいマウスピース矯正ですが、すべての歯並びの乱れに対応しているわけではない点には注意が必要です。
・歯がねじれている
・歯がデコボコしている
・顎が左右上下にずれている
・抜歯を伴い大きく移動する
上記のように、重度の歯列の乱れでは、マウスピース矯正だけで治療するのは難しくなります。症状が重い場合は、マウスピース矯正とワイヤー矯正を組み合わせた治療を行います。ご自身の歯にマウスピース矯正が適しているかどうかを知るには、専門医による診断が必要です。治療を検討の際は、矯正の知識や実績がある歯科医院に相談しましょう。
Q1:マウスピース矯正は何歳からできますか?
A1:乳歯と永久歯が混在している時期から使用可能です。顎の成長をサポートして永久歯に必要なスペースを造ります。製品ブランドにより対象年齢は異なるため、矯正治療を行う歯科医院に相談してください。
Q2:マウスピース矯正は痛いですか?
A2:歯を動かす影響で痛みはあります。とはいえ、痛みの強さは我慢できる程度です。我慢できない痛みだったりいつまでも痛みが引かなかったりする場合は、早めに歯科医院に相談してください。