加齢による歯並びの悪化|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

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矯正歯科コラム

加齢による歯並びの悪化

矯正治療一般

加齢による歯並びの悪化は、多くの人が経験する口腔内の変化です。歯の隙間の広がり、前歯の重なりなどが見た目や噛み合わせに影響し、放置すると咀嚼機能の低下や発音の問題、顔の形にも影響を与えることがあります。しかし、適切なケアと対策を行うことで、歯並びの悪化の予防や進行を遅らせることが可能です。

本コラムでは、加齢による歯並びの悪化の原因や症状、自宅でのセルフケア方法、そして歯科医院での治療法をご紹介いたします。若々しい笑顔や健康な歯を保つためにも、ぜひご参考にしてください。

加齢で歯並びが変化する主な原因

年齢とともに歯並びは徐々に変化します。その変化には、体内での自然な変化と外部からの影響による2つの要因があります。

歯周病の進行と顎骨の弱化

歯ぐきが病気になると、歯を支える土台が徐々に弱くなります。これは家の基礎が傾くのと似た現象で、支える力が弱まると歯の位置が変わりやすくなるのです。 

初期の段階では気づきにくいですが、進行すると歯みがき時の出血や口臭の増加といった症状が現れることがあります。この状態で放置すると、歯ぐきが下がり、歯と歯ぐきの間に隙間ができます。その結果、食べ物がたまりやすくなり、さらに症状が悪化していきます。 

また、年齢とともに顎の骨も弱くなります。骨密度が低下すると、歯をしっかりと支えることが難しくなり、その結果、歯が動揺しやすくなります。

外傷や疾患による影響

日常生活での予期せぬ出来事が、歯並びに影響を与えることがあります。例えば、転倒やスポーツ中の事故で歯を強く打つと、歯の位置が変わってしまう可能性があります。

また、糖尿病や骨粗しょう症などの全身の病気も、歯並びに影響を与えます。例えば、これらの病気により歯を支える骨が弱くなったり、歯ぐきの健康が損なわれると、歯が動きやすくなり、結果として歯並びが変化することがあります。

さらに、歯ぎしりや食いしばりを長期的に続けると歯並びに影響を与えます。過度な力がかかり続けることで、歯の位置が徐々に変わってしまうためです。

歯並びの変化がもたらす問題点

歯並びの変化は、単に見た目の問題だけではありません。日常生活のさまざまな場面で、思わぬ影響を及ぼすことがあります。

見た目と口腔機能への影響

歯並びが変わると、顔の印象が変わります。前歯が前に出たり、歯と歯の間に隙間ができると、笑顔の印象が大きく変わります。さらに、重要なのは口の働きへの影響です。歯並びが悪くなると、以下のような問題が起こる可能性があります。

・食べ物が歯の間に詰まりやすくなる
・噛む力が弱くなる
・特定の音が発音しづらくなる

特に、噛む力の低下は深刻な問題です。十分に噛めないと、消化不良や栄養の吸収が悪くなるなど、健康を損なうことに繋がります。

顎関節症と発音障害のリスク

歯並びの変化は、顎の関節にも影響を与えます。噛み合わせのバランスが崩れ、顎に余計な負担がかかるためです。

この状態が続くと、顎の関節に問題が生じます。例えば、顎の痛みや口を開けづらくなる、顎から音がするなどの症状が現れ、場合によっては食事や会話に支障をきたします。また、歯並びの変化は発音にも影響を与え、特に「サ行」や「タ行」の発音が難しくなります。

歯並びの悪化を防ぐ効果的な方法

歯並びの変化を完全に止めることはできませんが、進行を遅らせることは可能です。日々の生活の中で実践できる方法をいくつかをご紹介いたします。

定期的な歯科検診と適切な口腔ケア

歯並びの変化を早期に発見し対処するためには、定期的な歯科検診が不可欠です。3か月〜半年に1回程度、歯科医院を受診しましょう。また、日々のセルフケアも重要です。正しい歯みがきの方法を身につけ、毎日実践することで自分に合ったケア方法を見つけましょう。

効果的な習慣として、以下が挙げられます。

・食後にうがい、歯みがきをする
・デンタルフロスなどを補助具として使う
・定期的に歯ブラシを交換する

これらの習慣は、歯周病の予防や清潔な口腔内の維持に役立ちます。

生活習慣の改善と外傷予防

歯並びの変化を防ぐためには、全身の健康維持も重要です。バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠時間など、健康的な生活習慣を心がけましょう。

また、激しいスポーツをする際にはマウスガードを使用して歯のけがを防ぐことが大切です。転倒しやすい場所では注意して歩くなど、日常生活の中で歯を守る意識を持ちましょう。

歯並びの変化に対する治療法

歯並びの変化が進行してしまった場合でも、さまざまな治療法があります。
代表的なものは、以下の通りです。

・歯列矯正治療(ワイヤーやマウスピースを使って歯並びを整える)
・歯周病治療(歯ぐきの健康を回復し、歯の土台を強くする)
・咬み合わせの調整(歯の表面を少し削り噛み合わせのバランスを整える)

歯並びの変化は年齢とともに誰にでも起こり得ますが、適切な予防と早めの対応で問題を最小限に抑えられます。年齢や全身の健康状態、生活スタイルなどを考慮しながら、歯科医師と相談のうえで最適な治療法を決定します。

加齢による歯並びの悪化が気になる方、セルフケアの方法がわからない方は、ぜひ当院までご相談ください。経験豊富な歯科医師が、患者さまに合わせた治療計画を立案し、丁寧に説明いたします。早期発見・早期治療に努め、歯並び改善と予防をサポートいたします。

 

Q1:歯並びが悪くなると、認知症になりやすくなるのは本当ですか?
A1:歯並びの悪化が直接認知症を引き起こすわけではありませんが、間接的に関係があるといわれています。歯並びが悪いと食べ物をよく噛めなくなり、栄養が偏りやすくなります。また、歯ぐきの病気にもなりやすく、これらが脳の健康に影響を与えます。ただし、認知症の予防には歯の健康だけでなく、バランスの良い食事や運動など、全身の健康づくりが大切です。

Q2:歯並びが悪くなってきたけど、年をとってからでも矯正はできますか?
A2:矯正治療は年齢に関係なく可能です。大人の矯正も一般的になっています。ただし、若い方に比べて治療期間が長くなることや歯ぐきの状態によっては、矯正の前に他の治療が必要な場合もあります。目立ちにくい矯正器具や短期間の部分的な矯正など、大人向けの選択肢も増えています。気になる方は、当院までご相談ください。

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