マルチブラケット矯正における、施術前後の注意点|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

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矯正歯科コラム

マルチブラケット矯正における、施術前後の注意点

ワイヤーを使用したマルチブラケット矯正は、歴史が長く矯正治療の中でもっともスタンダードな矯正方法です。

今回はマルチブラケット矯正の施術にあたっての注意点をご紹介します。

歯や口腔内の状態をしっかり点検・確認

マルチブラケット矯正は、一度器具を装着すると基本的には治療完了まで器具を取り外すことができません。器具を装着したまま長期間過ごすため、治療を始める前に歯や口腔内の状態を整えておくことが大切です。歯や歯茎の健康状態を念入りにチェックし、虫歯や歯周病などの口腔疾患がある場合には、まずそれらを治療してから矯正治療に取り掛かります。

また、安心して長い治療に取り掛かるためにも、治療開始前に十分な説明を受けましょう。疑問点や費用面などの懸念点もしっかり相談できるような、信頼できる歯科医を選ぶことも大切です。小さな子どもの場合は、矯正治療がストレスとなってしまうことも考えられます。なぜ治療が必要なのか、どのような治療をしていくのかといったことを子どもにきちんと説明してあげると、治療の重要性を理解して前向きに取り組めるようになります。

器具の装着後は食べ物にも注意

矯正治療中は、食べ物や食事に少し工夫が必要です。歯が動く際に痛みや違和感が生じることがあるため、刺激となるような硬い食べ物は避け、柔らかい噛みやすいものを選ぶとよいでしょう。また、ガムやキャラメル、ソフトキャンディーなどの粘着性のある食べ物は、器具に絡みついてとれなくなってしまうなど、器具に負担がかかることがあるため避けなければなりません。

さらに矯正治療中は、ブラケットやワイヤーに食べかすや汚れが溜まり、細菌が繁殖しやすくなる点も注意が必要です。虫歯や歯周病を防ぐためにも、食後の歯磨きは念入りに行ないましょう。日頃の歯磨きでは歯の表面だけでなく、歯ブラシの毛先が器具や歯のすき間に入るよう意識して磨くことがポイントです。タフトブラシや歯間ブラシなどを活用すると、細かいすき間もしっかり磨くことができます。

不具合が出たらすぐに歯科医に相談を

器具を装着した後は、歯のクリーニングも兼ねて、定期的な受診が欠かせません。歯列の変化や器具の不具合を確認するためにも、歯科でのメンテナンスは必ず受けましょう。器具が外れてしまったときなども自分で手を加えようとしてはいけません。特に器具を装着した直後は慣れるまで不便に感じることもありますが、少しの工夫で食事を楽しむことができるようになります。治療期間を快適に過ごせるよう、不安な点は担当医に相談するとよいでしょう。

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