矯正歯科治療のメリットとデメリット
きれいな歯並びや美しい口元になれる矯正歯科治療は、メリットを感じやすい治療ではありますが、もちろんデメリットも存在します。本コラムでは、矯正歯科治療におけるメリット・デメリットについて、歯並びに着目しながら解説していきます。理想の歯並びに近づけるためのポイントもまとめておりますので、矯正歯科治療を検討される方は、ぜひ参考にしてください。
矯正歯科治療で知っておきたいメリット・デメリット
矯正歯科治療で歯並びを整えることには、複数のメリットがあります。機能性の改善は、矯正歯科治療の大きなメリットの一つです。ブラッシングで歯垢の除去しやすくなるため、虫歯や歯周病の予防がしやすくなるほか、口腔内の健康維持に役立ちます。加えて、歯並びや噛み合わせが整うことで、口元や横顔が美しくなり、笑顔に自信が持てるでしょう。特に、歯を見せて笑うことにコンプレックスを感じる方にとっては、魅力的な治療といえます。
一方、治療にはデメリットもあります。デメリットの一つとして、機能性の面で歯並びや噛み合わせは改善しているが、見た目の印象が悪くなる点です。歯の位置が変わることで、頬がこけて見えたり、ほうれい線が濃くなったりするなど、顔の印象が前より悪くなってしまったと感じる方もいらっしゃいます。また、歯並びは改善したけれど、少し出っ歯になったことにより、横顔がきれいに見えなくなったなどのケースもまれに見受けられます。歯並びは整ったとしても、見た目の美しさを向上させたいと考える方にとっては、満足のいかない結果になるかもしれません。治療で起こりうるメリットとデメリットを理解したうえで、治療に踏み切るかを検討しましょう。
治療完了後に後悔しない方法|矯正のゴールを定める
矯正歯科治療におけるデメリットを軽減するためには、ゴールを決めて矯正後のイメージを歯科医師と共有しておくことが大切です。お互いに同じイメージを共有し、それに近づくように治療を続けられれば、想定と違ったといったリスクを減らせるでしょう。失敗しないためには、カウンセリングの段階から意見をよく聞いてもらえる、悩みを深掘りして聞いてくれるなど、些細なことでも相談しやすい環境であるかをチェックしておくのがポイントです。
矯正歯科治療は、終了後も定期的な通院やケアが必要です。多少のデメリットを感じたとしても、顔の筋肉をほぐすトレーニングや、むくみ・ほうれい線に効果的なケアを行えば改善できる可能性もあります。矯正治療を成功に導くためには、患者さまと担当医のコミュニケーションが重要です。メリット・デメリットを把握したうえで、矯正治療で理想の歯並びを手に入れてください。
Q1:矯正歯科治療は子どもでもできますか?
A1:子どもも矯正歯科治療が可能です。早期に治療を行う方が、抜歯を回避できる可能性が高く、顎の正常な成長を促す効果があるなど多くのメリットがあります。
Q2:歯並び以外での矯正歯科治療のデメリットはなんですか?
A2:矯正装置による違和感や歯が移動する際の痛みなどが挙げられます。治療を続けることで慣れたり痛みが落ち着いてきたりするため、過度な心配は必要ありません。