マウスピース型矯正装置の歴史|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

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矯正歯科コラム

マウスピース型矯正装置の歴史

矯正器具の歴史は古く、1700年頃には矯正器具による治療が始まったとされています。
ワイヤー矯正に比べて器具が目立たずに治療ができるため人気の高いマウスピース型矯正装置は、1990年代に開発された比較的新しいものです。
本コラムでは、マウスピース型矯正装置の歴史を紹介いたします。世界的なシェアを誇るインビザラインの歴史や特徴を知るためにも、ぜひ最後までご覧ください。

マウスピース型矯正装置ができるまでの歴史

矯正治療は1700年頃から開始されており、マウスピース型矯正装置が開発される以前は、ワイヤー矯正が主流でした。
以下の2つは、現在の矯正治療における先駆けともいえる代表的な治療方法です。

・エッジワイズ法
・ベック法

エッジワイズ法とは強い矯正力で歯を動かす方法で、ワイヤー矯正の基礎となったとされる治療方法です。
ベック法は、オーストラリアの矯正歯科医により開発された治療方法で、エッジワイズ法とは逆に弱い力で歯を動かしていきます。
エッジワイズ法やベック法の考え方は、強い力で歯を矯正するワイヤー矯正と、弱い力で徐々に歯を動かすマウスピース矯正に影響を与えたといえるでしょう。

最も古いマウスピース型矯正装置「インビザライン」の歴史

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社(Align Technology, Inc.)が1997年に開発したマウスピース型矯正装置です。
世界的なシェアを誇っており、世界中で1,700万人以上の患者さまがインビザラインで歯列矯正を行った実績があります(2023年12月末時点)。
マウスピースメーカーは複数ありますが、最も古い歴史があり、実績数が多いのはインビザラインを開発したアライン・テクノロジー社です。
次に、インビザラインの歴史や日本での流通について解説いたします。

インビザラインの昔と今

前述した通り、世界的なシェアを誇るインビザラインですが、当時は対応できる症例が少なく、ワイヤー矯正を選択する歯科医師が多かったとされています。
また、インビザラインで治療しても思うように歯が動かず、ワイヤー矯正に切り替えるケースもありました。
しかし、現在のインビザラインは、多くの実績を重ねてきたことで、下記のように機能が向上しています。
歯の動きを助ける「アタッチメント」や、短時間で正確に口腔内をスキャンする「iTero」の開発によって、幅広い症例に対応できるように進歩しました。
また、矯正シミュレーションアプリ「クリンチェック」により適切な治療計画の立案や、精密な矯正治療が可能となっています。

矯正治療の技術の進歩や、今だからこそ矯正治療を受けるメリットについては、以下のコラムをご参考ください。
「昔と今の矯正治療はどう違う?」

日本での流通は2006年から

インビザラインは1998年にFDA(Food and Drug Administration)から医療機器として認証を受け、販売許可を得ています。
FDAとは、アメリカ食品医薬品局の略称で、日本の厚生労働省のような役割を持つ、アメリカ合衆国保健福祉省配下の政府機関です。アメリカでは、食品・化粧品・薬品・医療機器などを販売する際にFDAの許可が必要で、インビザラインはFDAの基準を満たしています。
アメリカでは1999年にインビザラインによる治療が始まりましたが、日本での流通は2006年からであり、比較的新しい矯正方法といえます。インビザラインは海外で製作されており、日本の薬機法における医療機器として承認されていません。そのため、医薬品副作用被害救済制度の対象にならない場合があります。
医薬品副作用被害救済制度とは、医薬品を正しく使用したにもかかわらず、副作用により重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などが給付される公的制度です。

インビザラインの特徴|メリット・デメリット

インビザラインのメリットは以下の通りです。

・治療後のシミュレーションができる
・治療中も矯正器具が目立たない
・痛みや違和感が少ない
・食事中は矯正器具の取り外しできる

インビザラインの大きなメリットは、事前に治療後の歯並びを確認したうえで治療に取り組める点です。また、透明なマウスピースはワイヤー矯正に比べて目立ちにくく、痛みが少ない点もメリットといえるでしょう。
さらに、食事の際はマウスピースを外すため、普段通りの食事を楽しむことができます。
一方、インビザラインのデメリットは以下の通りです。

・装着時間を守らなければならない
・すべての症例に対応できない
・インプラントや抜歯本数が多い場合は治療できない

マウスピースは取り外し可能ですが、歯科医師の指示に従い、装着時間を守る必要があります。
装着時間やマウスピースの交換時期を守れなかった場合は、歯が計画的に動かないため、インビザライン治療中は自己管理が大切です。
また、ワイヤー矯正であれば治療可能な症例でも、インビザラインでは矯正できない場合があります。

症例によって最適な矯正方法は異なるため、まずは無料のカウンセリングへお越しください。患者さまに最適な矯正治療方法をご提案いたします。堺市で矯正歯科をお探しの方はぜひ当院にご相談ください。

 

Q1:インビザラインの失敗例にはどのようなものがありますか?
A1:よくある失敗例として以下が挙げられます。

・矯正に時間がかかった
・理想の歯並びにならなかった
・矯正後に元の歯並びに戻ってしまった
・噛み合わせが悪化した

経験豊富な歯科医師から治療を受け、マウスピースの装着時間を守って生活することで、このような失敗は減らすことができます。

Q2:現在でも、インビザライン治療中にワイヤー矯正が必要になるケースがありますか?
A2:インビザラインだけで治療が難しい症例では、インビザラインとワイヤー矯正を併用する場合があります。

 

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