「歯ぎしり」の症状と診断方法を説明|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

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「歯ぎしり」の症状と診断方法を説明

矯正治療一般

歯ぎしりは歯を失う原因にもなるため、早期の発見と治療が欠かせません。本コラムでは、歯ぎしりによって起こる症状を詳しく説明し、歯科医院での診断方法をご紹介します。

歯ぎしりにお悩みの方や、歯ぎしりで歯科医院の受診を検討されている方は、ぜひご参考にしてください。

歯ぎしりによって起こる歯の症状・全身症状

そもそも歯ぎしりとは、ものを噛むなど本来の機能以外で上下の歯が接触することを指します。眠っている、起きている時のどちらか、またはその両方で起きるケースもあります。

歯ぎしりによって、歯や口腔内に起こる症状は次の通りです。

・歯のすり減り(摩耗)
・歯根の外側の削れ・凹み
・詰め物が取れやすくなる
・歯の欠け・折れ
・知覚過敏

歯以外に現れる症状は次の通りです。

・顎骨の吸収
・歯周病の進行
・肩こり
・首の痛み
・頭痛
・えらの張り
・骨隆起

歯ぎしりは、歯にダメージを与えるだけではありません。顎や頭・首、さらには全身にもさまざまな悪影響を及ぼします。

歯ぎしりの歯科医院での診断方法・治療方法

歯科医院では、まず患者さまや一緒に寝ている方からの問診を行います。自覚症状があるときは、歯の摩耗度合いや意識的に歯をぐっと噛み締めたときの筋肉の盛り上がり具合を診て総合的に判断します。睡眠時の歯ぎしりについて詳しく診断する場合は、ウェアラブル筋電計の測定結果も有用です。測定は、ウェアラブル筋電計を装着して眠り検査を行います。

歯ぎしりの根本的な治療はなく、現れた症状に応じた対症療法が選択されます。現在効果があると報告されている治療法には、以下のようなものがあります。

・スプリント療法
・薬物療法
・フィードバック療法

スプリント療法とは、睡眠時にマウスピースを装着し、歯や顎関節、筋肉へのダメージを和らげる治療法です。最も一般的な治療法で、マウスピースは保険適用で作製できます。

薬物療法は、歯ぎしりを抑制する目的で一部の降圧剤や抗てんかん薬、筋弛緩剤を服用する治療法です。歯ぎしりの症状緩和のために、ボトックスの注射を行うケースもあります。しかし、どちらも標準治療ではないため、全額自己負担となる治療です。

フィードバック療法は、睡眠中の歯ぎしりを検知し、電気・振動・音などのフィードバック刺激を与え、歯ぎしりを自覚させて抑制する方法です。しかし、医療機器の扱いではないため、費用は全額自己負担となります。

起床時に顎の疲れや顔の筋肉の張りなどを感じたり、噛み合わせの変化を感じているのならば、無意識に歯ぎしりをしている恐れがあります。少しでも気になることがあれば、かかりつけの歯科医院で相談してみましょう。

 

Q1:歯ぎしりの原因は何ですか?
A1:ストレスや遺伝、服薬、飲酒、喫煙、脳性麻痺などの中枢神経系の障害、睡眠呼吸障害など、さまざまな因子が関与しているといわれていますが、現時点では明らかになっていません。
Q2:歯ぎしりの治療法にはどんなものがありますか?
A2:就寝時にマウスピースを装着するスプリント療法、薬物療法、フィードバック療法のほか、歯ぎしりが悪影響な行動であることを患者自身に認識させる行動変容療法などがあります。

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