マウスピース矯正のコツとポイント
マウスピース矯正を含む矯正治療は、長期的な治療が必要です。治療中は装置をつけたまま生活を送るため、少しでも早く治療を終えたいと考える方は多いのではないでしょうか。本コラムでは、マウスピース矯正をスムーズに進めるため、矯正歯科選びのコツと治療中の生活で気をつけたいポイントについて解説します。
マウスピース矯正を受ける医院選びのコツ
マウスピース矯正をスムーズに進めるためには、治療を受ける医院選びが重要です。ここでは歯科医院選びのコツを紹介します。
まず、マウスピース矯正を受けるうえで大切なのは、マウスピース矯正の実績が豊富な医院であるかどうかです。数多くの症例に対応してきた医院であれば、万が一のトラブル時にも柔軟な対応ができます。また、小さなことでも気軽に相談できる雰囲気の医院かどうかは大切です。マウスピース矯正は自宅で治療を進めるため、違和感を放置しやすい傾向にあります。そのままにしておくと軌道修正に時間がかかる可能性もあるため、相談しやすい医院であれば安心感を得やすいでしょう。
マウスピース矯正中の生活で気をつけたいポイント
マウスピース矯正は、歯科医師の指示をきちんと守ることが、スムーズな治療へつながります。マウスピース矯正は効果的な治療法ですが、その成功は日々の生活習慣に大きく依存します。
気をつけて欲しいポイントの1つ目は、装着時間を食事や歯磨きの時間を除いて1日20時間以上確保することです。ですが、時間を守っていてもマウスピースがフィットしていなければ意味がありません。もし使用する過程でマウスピースがフィットしていないと感じるときには、チューイーを使って歯と改善しましょう。
気をつけて欲しいポイントの2つ目は、食事中はマウスピースを外し、食後は必ず歯を磨いてから再装着することです。食べかすがマウスピースに付着することを防ぎ、むし歯や口臭のリスクを減らします。
ここまで気をつけて欲しいポイントをご紹介してきましたが、矯正歯科治療では何より、医師の指示を忠実に守ることが最も重要です。誤った使用方法は治療の失敗や治療期間が長くなる原因となります。歯科医師のアドバイスに従い、正しく装着することで、効果的かつスムーズなマウスピース矯正が実現します。患者さま自身の治療に対する献身性と規則正しいケアが成功への鍵となります。
Q1:マウスピース矯正の期間はどれくらいですか?
A1:口腔内の状態にもよりますが、2年半~3年ほどかかります。歯を積極的に動かす期間が終了すれば、動かした歯を安定させるための保定期間に入ります。保定期間は歯を動かした期間とほぼ同じといわれており、だいたい1~2年ほど保定する必要があります。
Q2:マウスピース矯正で治療できない症例はありますか?
A2:マウスピース矯正が適さない症例があります。重度の歯周病や骨格に異常がある場合は、マウスピース矯正では思うような治療効果が得られません。