リテーナーを長く使うためのコツ
リテーナーは矯正後の後戻り(矯正した歯並びが元に戻る状態)を防ぐためには欠かせません。長期間の装着が必要な装置のため、ケアや洗浄を怠ると汚れてしまい、虫歯や口臭の原因にも成り得ます。リテーナーを清潔に保ちながら使用し続けるにはどうすればよいでしょうか。
本コラムでは、リテーナーの装着が必要な期間や長持ちをさせるコツ、取り扱い方法について解説いたします。是非ご参考にしてください。
リテーナーはどのくらいの期間使うもの?
矯正治療が終了したら、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着します。矯正後の歯は不安定な状態なため、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」をリテーナーで防ぐ必要があります。
リテーナーの装着期間は、少なくとも矯正治療とほぼ同じ期間が必要と考えておきましょう。例えば、矯正治療期間が2年だった場合、リテーナーも最低2年装着する必要があります。ただし、実際にはそれ以上の期間に渡ってリテーナーの装着が必要な場合もあります。矯正治療を担当した歯科医師の指示に従いましょう。
リテーナーを長持ちさせるコツは?
リテーナーは場合によって、矯正装置より長期間に渡り使用します。そのため日々のお手入れでリテーナーを長持ちさせましょう。
リテーナーの装着は、「付けるときは前歯から、外すときは奥歯から」が基本です。基本の着脱方法を守らないとリテーナーに無理な力が加わり、破損や変形の恐れがあります。また、噛むことで装着する方もいますが、破損の恐れがあるため、指でしっかりと押して装着しましょう。
外せるタイプのリテーナーは紛失のリスクがあります。外した後は保管ケースへ入れてください。併せて、ケースの置き場所も決めることで管理がしやすくなります。
リテーナーは汚れやすいため、こまめに洗う必要があります。デリケートな素材でできているため、丁寧な扱いを心がけ優しく洗いましょう。こまめに手入れすることで雑菌の繁殖や雑菌による悪臭などを予防しましょう。一方、消臭や殺菌には熱湯が効果的に思えますが、変形や破損の恐れがあるため使用は厳禁です。
Q1:リテーナーを付けたまま食事をしても大丈夫?
A1:基本的にリテーナーは飲食の際には外しましょう。噛んだときに変形したり、食べかすが原因で汚れる恐れがあります。
Q2:リテーナーは1日どのくらいの時間着用する?
A2:リテーナーは1日20時間の装着が推奨されています。