矯正治療における一般的なリスク|堺市の矯正歯科「西村歯科」 矯正歯科コラム

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矯正歯科コラム

矯正治療における一般的なリスク

矯正治療一般

歯の矯正治療は、歯並びという見た目の改善だけでなく、口腔環境が影響する全身の健康面にも様々なメリットがあります。しかし、同時にいくつかのリスクも存在しています。

本コラムでは、歯の矯正治療におけるリスクの原因や症状をご紹介し、起こり得るリスクに対して効果的な対処方法を解説いたします。安心して矯正治療に臨みたい方はぜひ参考にしてください。

矯正治療で起こりうる主なリスク

矯正治療を受ける際に想定されるリスクは、治療過程で生じる「一時的な不快感」と「長期的に影響を及ぼすもの」の2つに分類できます。

一時的な不快感

まず、矯正装置の装着や調整後、歯や歯肉に痛みや不快感を覚える場合があります。これは歯が新しい位置に移動する過程で起こる自然な反応です。

初期段階では痛みが強いように感じますが、通常は適切なケアと時間の経過とともに数日で和らぎます。ただし、強い痛みが続く場合は不具合が起きている可能性があるため、歯科医師にご相談ください。

また、装置が擦れて口腔内に傷がつくと、口内炎ができやすくなります。歯科医師の判断で内服治療をするか、再発する場合は矯正装置の調整で対応します。

長期的に影響を及ぼすもの

長期的なリスクとして、歯根吸収があります。これは歯の根っこの部分が短くなってしまう状態です。歯根吸収が起こると、歯のぐらつきだけでなく、稀に神経(歯髄)にまで影響が及び、歯の変色や痛みを感じることがあります。

歯根吸収のリスクを最小限にするには、定期的な歯科受診が欠かせません。進行の可能性がある場合、歯科医師と相談のうえ、矯正装置の調整や追加の治療を行いましょう。また、矯正治療によって嚙み合わせが変化すると、顎の関節に負担がかかり、顎の痛みや不快感、関節からの音、口を開けにくい等の症状が出る場合もあります。

矯正治療完了後に上記の症状が現れた場合は、早めに歯科医師へ相談してください。

矯正治療のリスクがもたらす問題点

矯正治療のリスク管理が適切でない場合、日常生活のさまざまな場面で思わぬ影響を及ぼすことがあります。

口腔衛生と全身の健康への影響

口腔内の健康状態は矯正治療の成功に欠かせない要因の一つです。口腔衛生が不十分な場合、矯正治療の効果が低下したり、治療期間が延長したりする可能性があります。特に、口腔内の状態が乱れていると、以下の疾患への罹患リスクが高まります。

・虫歯や歯周病の進行
・口臭の悪化
・矯正装置周囲の歯肉の炎症

適切な口腔ケアと定期的な歯科受診で、治療の成功へとつなげましょう。

後戻りのリスク

治療後に歯並びが元に戻る「後戻り」が起こる可能性もあるため、注意が必要です。例えば、以下のような要因が後戻りのリスクを高めます。

・保定装置の不適切な使用
・口腔習癖(舌押し等)の継続
・顎の成長や加齢による自然な変化

これらの問題は、治療中だけでなく治療後も長期的なフォローアップが必要な理由の一つです。

リスクを防ぐ効果的な方法

矯正治療のリスクは完全には避けられませんが、日常生活で下記の注意点を意識し実践するだけで影響は最小限に抑えられます。

・食後に必ずうがい、歯みがきをする
・矯正用の歯ブラシや歯間ブラシを使用する
・フッ素入り歯みがき粉を使用する

これらの習慣は虫歯や歯周病の予防になり、矯正治療の効果を高めます。また、1〜3か月に1回程度、歯科医院で口腔内のチェックと専門的なクリーニングを受診してください。

矯正装置の適切な管理と使用

矯正装置の適切な管理と使用も大切です。特に取り外し可能な装置(リテーナー等)は、事前に医師より指示された装着時間を厳守しましょう。また、日常生活において以下の点にも注意が必要です。

・装置を外して食事をする場合は、清潔な容器に保管する
・スポーツをする際は、マウスガードを使用して装置と歯を保護する
・ 硬い食べ物や粘着性の高い食べ物は避ける

これらの注意点を守ることで、装置の破損を防ぎ、治療効果を高められます。

矯正治療のリスクに対する対処法

矯正治療中に問題が生じても、適切な対処法があります。代表的なものは、次の通りです。

・痛みや不快感
 歯科医師の指示に従い、鎮痛剤の使用や軟らかい食事を心がける

・口内炎
 歯科医師推奨の軟膏や保護ワックスを使用する

・装置の不具合
 自己判断で修理せず、すぐに歯科医院に連絡する

対処法は症状の程度や原因によって異なります。違和感や気になる症状がある場合は、まずは歯科医師に相談してください。リスクを最小限に抑えるためにも、適切な対処で悪化を防ぎ治療を続けましょう。

矯正治療のリスクが気になる方、セルフケアの方法がわからない方は当院までご相談ください。当院では経験豊富な歯科医師が患者様に合わせた治療計画を立案し、丁寧にご説明いたします。矯正治療に関するトラブルの早期発見・早期対応に努め、患者様にとって安全で効果的な矯正治療をサポートします。

 

 

Q1:矯正治療の期間はどのくらいですか?個人差はありますか?
A1:矯正治療の期間には個人差があります。一般的には2年半から3年程度かかりますが、歯並びの状態や年齢、治療方法によって変わってきます。軽度の歯列不正なら6か月程度で終わる場合もあれば、複雑な症例では3年以上かかることもあります。

Q2:矯正治療によって顔の形が変わることはありますか?
A2:治療によって歯列が大きく矯正される場合、結果として顎の位置に変化が生じる可能性があり、顔の形にも変化が生じることが予想されます。変化の程度は個人によって異なり、年齢や治療内容にも影響されます。予想される変化について事前に確認しておくのが重要です。

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